鷺沢萌さんさようなら

心不全って書かれてましたけど、その後自殺って言う報道がありました。
まだ35才、これからじゃん。とおもうんですが、才能のある人は自分の才能に苦しんで、でも逃げ場がなくてどうしようもなくて自らの命を絶ってしまうものなんでしょうか。

人は感情を上手く表現することが出来ないから、詩を書き、絵を描き、歌を歌うと聞いたことがあります。
鷺沢さんは自分の思うことや感情を表現するために文章を書いていたのではないでしょうか。
上手く表現できるとき、そうではないとき、表現したいことが溢れ出るほどのときとそうでないとき、所詮は人ですから波があります。
その波の落差が大きいとき、均衡がとれなくなってしまうのでしょうか。

世間は冷たいです。露出が多ければ多いほど持ち上げ、少しでも飽きればさっとひいていきます。人は誰でも「認められたい」と思っています。動物の中で唯一そう思うのが人間という生き物なのだそうです。
世間に知られる度合いが大きければ大きいほど、それが少しでも小さくなっていくことが怖いことなのかもしれません。私はそういうことを経験したことはないのでよくわかりませんが、それでも、みんなからそっぽを向かれてしまうということを身の回りのことだけで想像したとしても、それは恐ろしいことに違いないと想像がつきます。
ましてや、一世を風靡した事のある人のその恐ろしさといったら想像を絶するものなのかもしれません。

世の中で誰か一人、自分のことをわかってくれてすべて認めてくれる人がいればそれだけでいい。
そう思ったりもしますが、人間というのは欲深い生き物ですから、どんどんとそれだけではすまなくなってくるのかもしれません。
これが業というものなのでしょうか。

鷺沢さんのご冥福を心よりお祈りもうしあげます